“葛”と聞いて連想するものは・・・・さしあたり、吉野葛、くずもち、葛根湯でしょうか。 それから、秋の七草のひとつ。 吉野葛が有名ですが、奈良県の国栖(くず)が葛粉の産地だったので名付けられたとの説があります。 お鍋に入れるくずきり、和菓子のひとつで葛もち、古くから日本の伝統的な料理に使われています。
地中に肥大した根があり、葛でんぷんを蓄えています。 秋から冬にかけて根を掘り、水洗いしてから木槌などで砕き 水の中でもみだすと、でんぷんが染み出た灰白色の液体になります。 細かい笊や晒などで漉し、不純物を取り除きます。 半日位静かにしておくと、でんぷんが沈殿しますので上澄み液を捨てます。 この工程を繰り返すと、段々綺麗なでんぷんが出来てきます。 これらを集めて日に干して、でんぷん粉が出来上がります。
薬用の葛根は、葛の根を使います。根掘り水洗いをした後、周りの皮を取り除き 薄くスライスしたり、サイコロのように細かく刻んで、乾燥させます。 風邪をひいて、肩や背が痛んだり、寒気や熱が有る時など、 その根10gを、水300mlで煎じ温かい蕩を飲みます。